肘折の温泉

温泉には、溶け込んでいる成分によって温泉特有の作用があり、その成分によって分類されます。

◆肘折温泉の泉質

<泉質>
 ナトリウム-塩化物泉・炭酸水素塩泉旧名称:含重曹-食塩泉)
(低張性中性高温泉)


<効能>
 肘折の温泉は、塩化ナトリウム(食塩)、炭酸水素ナトリウム(重曹)等のイオンや、炭酸ガス成分を多く含んでいます。
 それら成分の相乗効果で効能が高く、古くから湯治場として親しまれています。


一般にそれぞれの泉質の効能は、
1.)塩化物泉
 ナトリウム-塩化物泉(食塩泉)、カルシウム-塩化物泉、マグネシウム-塩化物泉等があり、海に囲まれている日本は特にナトリウム-塩化物泉が多くあります。
 ナトリウム-塩化物泉(食塩泉)は、入浴後、塩分が皮膚表面の蛋白や脂肪と結びつき皮膚を皮膜状に覆うため、保温効果 が高く「あたたまりの湯などと呼ばれています。


2.)炭酸水素塩泉
 炭酸水素塩泉を代表する、ナトリウム-炭酸水素塩泉(重曹泉)は、アルカリ性で皮膚表面 の脂肪分や分泌物が乳化して洗い流されるため、「美人の湯」などと呼ばれています。また、このため体表面 からの水分の蒸散が盛んになるため、湯上がりの清涼感から「冷えの湯」ともいわれています。


3.)二酸化炭素泉(炭酸泉)
 炭酸ガスを含む温泉で、入浴により血管が拡張し血圧が下がるため高血圧、心臓病などの適応があるとされ、炭酸泉の多いヨーロッパでは「心臓の湯」と呼ばれているところもあります。また、血行が良くなるので入浴後のあたたまり感が長く続き、リウマチなどにも効果があるといわれます。


 つまり、肘折の温泉は、食塩泉の皮膚表面に皮膜をつくるための高い保温効果が、重曹泉の湯冷めしやすく水分が蒸散しやすい欠点を抑え、重曹泉のツルツル-美肌効果・サッパリ感に加え、ポカポカ大変あったまる温泉です。
 これに炭酸ガス成分の血管拡張効果による新陳代謝促進、保温効果も重なり、美肌効果・サッパリ感を持ちながら、大変温まる湯冷めのしにくい温泉で、リュウマチ・神経痛などの慢性的な痛みに効能が高く、骨折等外傷の後療法(「肘折」っていうくらいですから・・・)の他、胃腸病、皮膚病などにもよく効くといわれております。


 また、共同浴場・上の湯源泉と松屋・金兵衛(=当館)源泉(本館 浴場「宝泉」(混浴)に引湯)を除く、10本程の源泉から湧く温泉は、全国的にも類をみないほど「湯花(スケール)」のつきやすい温泉で、温泉の自噴口を1ヶ月に1度の割合でボーリングしないと詰まってしまう源泉もあるほどです。(湯花の一例が1階ロビーに展示してあります。)

  •  当館はこれら源泉より湧出した温泉を引湯し、かけ流しております。(湯船によって加水/加温しています。)浴槽の温度は適温になるよう、いつも気をつけてはおりますが、循環設備を使った施設と違い、生きている源泉の、温度・湧出量 の変化の影響を直接受けるため、温度調節が間に合わない場合もございます。「あつい」「ぬるい」お気づきのさいには、フロントまでお知らせください。

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肘折温泉 組合3号源泉↑。(クリックで温泉の湧く様子がご覧いただけます)
炭酸ガスとともに湧出します。(ガスリフト)
肘折温泉この他に全部で17本の源泉があります。(他に黄金温泉にも数本の源泉があります)


-当館で引湯している源泉と共同浴場上ノ湯の分析表は、こちらをご覧下さい。


組合2号泉LinkIcon組合3号泉LinkIcon組合4号泉LinkIcon松屋1号泉(金兵衛・松屋源泉)LinkIcon (以上当館引湯)


上ノ湯1号泉LinkIcon上ノ湯2号泉LinkIcon上ノ湯3号泉LinkIcon